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2026.7.21

COLUMN

コールセンターの離職の根本的な対策を考える

採用して、教えて、やっと戦力になった頃に辞めていく。募集をかけ、研修し、また抜けた穴を既存スタッフの残業で埋める。

するとSVや既存スタッフに負担が集中し、退職の連鎖が生まれる…。

コールセンターやテレアポの現場で、多くの管理者はこの連鎖を経験しているのではないでしょうか。人の入れ替わりそのものが、現場の時間と士気を削り続けます。

この記事では、コールセンターの離職率がなぜ高いのかを整理したうえで、根本的な対策を考えてみます。

コールセンターの離職率は、なぜ高いのか

コールセンターの年間離職率は30〜40%とされ、一般的なオフィスワークの2倍以上に達し(※1)、慢性的に人手不足になる職種です。背景には、いくつもの要因が重なっていると考えられています。

  •  カスタマーハラスメント・クレーム対応の精神的負担:暴言や過剰要求に日常的にさらされ、消耗する。

  • 対応の難しさ:商品知識・システム操作・クレーム処理を同時に求められ、習熟の負荷が高い。

  • キャリアの停滞:オペレーターに対してSV・管理職の枠は少なく、雇用形態も派遣が多く、昇進や将来像を描きにくい。

  • 成果プレッシャー/ノルマ:とくにアウトバウンドコールでは、断られ続ける、相手の時間を奪っている感覚から自信を失う。

  • 単調さとスキルの頭打ち:同じ作業の反復で、成長の実感を得にくい。

要因はどれか一つというよりも複合的に重なり離職という形で表出することが一般的です。

そこで対策を講じるうえで重要となるのは、「どれが最も辞める瞬間を生み出しているか」を見極めることです。

心が折れる瞬間の正体

原因としてよく挙げられるのが、カスハラやクレーム対応による精神的な負担です。実際、カスハラ被害があった企業では、アルバイトの早期離職率が約37%、メンタル不調による休職・退職が約49%に上るという調査もあります※2。カスハラと離職の結びつきは、数字にもはっきり表れています。

私たちはそこからもう一歩踏み込み、とりわけ人を離職に追い込むのは顔の見えない相手から“自分”を否定される心の摩耗だと考えています。(統計的に実証された結論ではありません。)

「話聞いてた?」「会話が通じないやつだ」「マニュアル通りにしか仕事できないのか」——人格や能力を否定される個人攻撃は人の心を深くえぐります。

「クレーム対応がつらい」の一歩奥にある、この個人攻撃に打ち手を講じられるかが離職対策の本命だと、私たちは考えています。

2026年10月には、カスタマーハラスメント対策が事業主の義務になります(改正労働施策総合推進法)※3。相談窓口の設置などの制度整備と同時に、現場が受ける負担そのものをどう減らすか——という企業の姿勢が問われています。

従来の対策とその課題

離職対策の代表的な手法をその性質に分けて整理してみます。

打ち手

効果

効能発揮タイミング

課題

面談・カウンセリング

傷ついた心のケア

痛みを受けた“後”

ストレスの発生そのものは減らせない

研修・ロールプレイ

耐性・対応力を上げる

事前

個人の資質に拠りがち

録音・証拠保全・AI一次応答

会社とスタッフの保護・スクリプト改善・効率化

対応の前後

ストレスの発生そのものは減らせない

すでに上記から一つまたは複数の対策に取り組んでいる企業が大半であり、とくに録音やAI一次応答は、2026年10月の対応義務化や法的トラブル防止の観点でも重要です。

ただ、これら打ち手に共通するのは、ストレスの発生自体に直接作用できない(しづらい)という限界です。

だからこそ、根本的な対策として「そもそもストレスの発生を減らす、抑える」という一手が必要になります。

その打ち手を実現するのが Call masquerade(コールマスカレード)です。

コールを客観視するという新しい一手

コールマスカレードは、通話をWEB会議風のアバター画面に変換します。

  • 相手の怒りが“ワンクッション”を挟んで届く:怒鳴り声が、アバターの動き・表情を介することで、敵意がそのまま突き刺さってこない。

  • 自分もアバターの仮面をかぶる:怒鳴られているのは仕事としてコールに応対している自分であって、スタッフ自身ではないと客観視できる

芯にあるのは脱同一化。「怒鳴られているのは私じゃない。私は仕事をしているだけ」なのだと、矛先を自分自身から切り離す考え方です。

事後ケアでも我慢の強化でもなく、ストレスを感じるその瞬間に働きかけます。

しかもお客様の声はそのまま聞こえます。加工するのはスタッフからの見え方だけなので、通話品質は落ちません。

お客様側や電話回線、既存のソフトフォンには一切触れず、複雑な設定や導入の手間がありません。

なお、コールマスカレードは録音・証拠保全・相談窓口といった義務化に対応するためのツールではありません。それらの制度整備に加え、現場の心理的負担そのものを下げる本気の対策に取り組む企業に向けた製品です。

まとめ——事後ケアから一歩進んだ、コールスタッフの離職防止を

コールセンターの離職はいくつもの要因が重なって起きます。なかでも私たちが最も重く見ているのが、顔の見えない相手からの個人攻撃のストレスです。

だからこそ対策は、傷ついた後のケアや我慢の強化だけでは不十分であると考えます。

「ストレスの発生そのものを減らす」一手に、コールマスカレードをご検討いただければ幸いです。

→ [サービスについて詳しく見る(Call masquerade)](https://call-masquerade.marginal-color.co.jp/)

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出典

  • ※1 コールセンターの年間離職率(30〜40%・一般オフィスの2倍以上):CBTソリューションズ ほか業界調査(自社市場調査より)

  • ※2 カスハラと離職の相関(カスハラ被害企業で早期離職 約37%/メンタル不調による休職・退職 約49%):マイナビ調査(自社市場調査より)

  • ※3 カスハラ対策義務化(2026年10月・改正労働施策総合推進法):政府広報オンライン/三井住友海上 MSコンパス